旅をしているときの手洗い洗濯や、キャンプをしているときの食器洗いなど、ちょっと水を溜めておきたいことがある。現地に利用できるものがあれば問題ないが、そうでないことも往々にしてあるため、泊りがけで出かけるときにはSEA TO SUMMITの「ウルトラSILキッチンシンク」を携行するようにしている。ポケットサイズにまで小さく収納できながら、使用時には10Lの水を溜めることができるという携帯用のシンクだ。
外観は薄いナイロン素材でできた袋のようなものなので、大きなシャワーキャップという感じがする。収納時には直径が約10cmで厚みは2〜3cmほどになるが、使用時は開口部の直径が30cmほどになり、水深は10cmほど確保できる。重量は付属のスタッフバッグ込みの実測で52gしかない。
使い方は簡単で収納用のスタッフバッグから取り出して広げたら水を注ぐだけでいい。自立はしないのでビニール袋に水を入れたような状態だが、底が平面なので水をいっぱりに入れてしまえば安定する。洗剤を入れて洗濯物をつけ置きにしておくことも余裕だ。
両サイドには持ち手が付いているので水を運搬することもできる。もっとも柔らかな素材なので大きくたわむし、持ち手は付け根があまり丈夫そうではないので、私は軽く置き場所を変えるときにそろりと使う程度だ。これはキッチンシンクという品名どおり、蛇口下の安定したところに据えて使うものかなと思う。
耐久性は期待できないが、使う機会がなくても持ってきたことを後悔することのない携帯性の高さが魅力で、旅の洗濯用としては実にいいものだと思う。以前はスクラバウォッシュバッグという洗濯用のビニール袋を利用していたが、いつしか使い勝手と携帯性で勝るこちらの製品を利用するように変わってきた。いまでは旅からキャンプまで泊りがけのときには必ず持っていくアイテムとなっている。
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