旅には大きめのリュックを背負っていくけど、旅先での街歩きや軽登山には大仰すぎるので、小さく収納できるサブリュックが欲しくなった。そのような用途のためのショルダーやトートバッグは持っていたけど両手が自由にならない。そこで入手したのが手のひらサイズで携行できて大きく使える、モンベルの「ポケッタブルデイパック 15」である。
容量は15Lと20Lの2種類があり、収納状態でのサイズが大差ないので迷ったけど、用途を考えれば20Lもの容量がいっぱいになるとは思えないので、少しでも携行性が高いほうがいいだろうと15Lにしてみた。カラーは特定の用途であればそれに見合う色が思い浮かぶけど、なんにでも使うという曖昧な用途なので汎用的なネイビーを選択した。

製品を手にしたらまずはポケッタブルの名が示すポケット収納を試す。自分自身のポケットに自分自身を収納できるというもので、収納袋を用意する必要も紛失する心配もないので携行するには優れた仕様だ。これがあるからこの製品を選んだともいえる。
さっそく収納状態にしようとして手がとまった。リュック内外の2箇所あるポケットのどちらを利用するのかわからない。とりあえず外側のほうに入れてみると大きすぎる気がする。ならばと内側のほうに入れてみると今度は小さすぎて入らない。説明書の類もないので焦ったけど、どうやら正解は内側で、きれいに折りたたむように入れたらうまく収まってくれた。
これで手のひらにも乗るサイズになり、実測では高さ15cm、幅18cm、厚みがもっとも厚い中心部で5cmくらいになった。重量は215gくらいある。このくらいだと普段はリュックの底にでもクッション代わりに詰めておけそうだ。

再び広げたら荷物を詰めてみる。どれだけ入るのか適当に入れていくと、簡単な外出時に入れるようなものでは余裕で収まってしまった。20Lのほうにしたらさらに余裕があったことを考えると、小さいほうの15Lにしたのは正解だった。自立するような芯材がないので、余裕がありすぎるとクタクタとなり、あまり格好のいいものではないので、そういう意味でもなるべく荷物量に合ったサイズにしたほうがよさそうだ。
収納部はメイン気室の他にはポケットが内外に1箇所ずつあり、内側にあるのが収納用に使用するポケットでもある。
小さく収納するために仕方のないところだろうが、ショルダーベルトはペラペラでクッション性はほとんどないので、重いものを長時間背負うような用途には向いてない。それでも幅だけは約6.5cmと十分に確保されているので掛け心地は悪くなかった。

背負えるナイロン袋という感じだけど、街歩きに使用してみると簡素であるが故に軽くて動きやすく、歩き回るには使いやすいものだった。半日くらいの軽い登山でも外にペットボトルを入れるところがないので、飲むのにリュックを下ろす必要があって面倒という点を除けば問題なし。重い荷物を長時間背負うような用途でなければ十分対応してくれるので、デイパックの名のとおり、日帰りでちょっと出かけるときには良き相棒になってくれそうだ。
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