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RICOH GR III の撮影設定

RICOH GR III と付き合いはじめて2年余りが経過した。そのあいだ撮影設定は二転三転して落ちつかなかったけど、最近ようやく変更することがほぼなくなり、自分なりの設定が見つかったように思う。以前のカメラでもこのくらいの期間をかけていたので、私はひとつのカメラに習熟するのに2年くらいかかるらしい。

そんなようやく固まった設定だけど、修理に出すと初期化されて返ってくるため思い出しながら元に戻すのが大変なことや、なぜこの設定にしたのかを忘れないための覚え書きとして記しておくことにした。

静止画設定メニュー

フォーカス設定(セレクトAF)
狙ったところにピントを合わせたいので、オートエリアではなくセレクトAFにしている。厳密に合わせたいときにはピンポイントAFにしている。

顔・瞳検出(オフ)
当初はオンにしていたけど顔があるのになかなか認識してくれなかったり、認識してほしくないときに認識して思わぬところにピントが合ったりしたので、タッチAFで手動で合わせたほうがスムーズに撮影できるとして現在はオフにしている。

AF補助光(オフ)
不用意に発光するのを防ぐためオフにしている。そもそも補助光が必要なほど暗いところでは、発光させたところでGRのAFに期待はできない。

スナップ撮影距離(3.5m)
フォーカス設定がスナップのときの撮影距離だけど、目測での撮影には撮影距離に加えて深度も選択できるスナップ距離優先モードのほうが便利なので、これはフルプレススナップの撮影距離として利用している。距離は確固とした根拠はないけど狙ったものが深度内に収まりそうな3.5mに設定している。

フルプレススナップ(オン)
シャッターボタンを一気に押し込むことで、AFを作動させることなく、スナップ撮影距離で設定した距離にピントを合わせて撮影できる。ピントをどうこうしている暇のないとっさの撮影に便利でオンにしている。

フォーカスアシスト(オフ)
MFでのピント合わせはしないのでオフ。

コンティニュアスAF動作(フォーカス優先)
使わないのでデフォルトのまま。

MF時の自動拡大表示(オフ)
使わないのでデフォルトのまま。

露出モード切替
モードダイヤルで設定するので設定不可。

測光モード(分割測光)
基本は分割測光にしている。白飛びしやすい被写体であったり、スポットライトに照らされたような被写体を撮影するときなどは、ハイライト重点に切り替えることがある。

ISO感度設定(オート)
P、AV、TV、Mの各撮影モードでISO感度はオートにしている。感度上限はシャッター速度を稼ぎつつ十分使える画質ということで6400に設定。低速シャッター限界はラフに撮影できる限界として1/30秒にしている。しっかり構えれば1/4秒くらいまではいけるので、そのあたりまで落としたいときはTVモードを利用している。

フラッシュモード(強制発光)
現状フラッシュを使うことがないのでデフォルトのまま。

プログラムライン(ノーマル)
プログラムAEでの撮影時における、シャッター速度と絞り値の組み合わせをコントロールする設定で、ノーマル・開放優先・深度優先が選択できる。ノーマルは手ぶれを防ぐシャッター速度にしつつ余裕があれば絞る無難な設定で、開放優先はほとんどの状況で絞り開放、深度優先にすると可能な限りIIIならF8でIIIxならF11にしてくれる。

これは便利だと思ったけど絞りをコントロールしたいなら、いちいちメニューからこれらを変更するより絞り優先のほうが簡単だし、色々な状況に対応するならノーマルがもっとも都合がいいのでノーマル固定に落ちついた。

NDフィルター(オート)
内蔵NDフィルターのオン・オフを切り替えることができる。効果としては2段分だけど日中にちょっと低速シャッターが使いたいときには便利で、基本はオートにしつつ必要に応じてオンにするという使い方をしている。このフィルターは逆光にめっぽう弱いので、使い終わったらきちんとオフかオートにしておかないと、盛大にフレアが発生することがあるので要注意。

連動外の自動補正(オン)
AVとTVモードで適正露出が得られないときに自動で補正してくれるという。いまのところ必要性や効果を感じたことはないけど、とりたててオフにする理由もないのでオンにしている。

測距点と露出の関連付け(オフ)
露出決定に測距点の位置を考慮してくれるもので、被写体を中心とした露出になるので便利そうだけど、画面全体をみて露出補正を考えているため、測距点の位置でころころ露出が変わると補正がやりにくいのでオフにしている。

ホワイトバランス(太陽光)
ポジフィルムに慣れているため、朝晩の日差しが赤みを帯び、日陰や雨の日が青くなるのが当然かつ自然に思えるので、オートではなく太陽光にしている。

光源指定時の自動調整(オフ)
説明書を読んでもよく分からない設定のためデフォルトのままオフにしている。

白熱灯下のオートWB(強)
基本的にオートWBを使わないのでデフォルトのまま強にしている。

静止画・動画切替(静止画)
動画撮影をすることがないので静止画に固定。

スナップ距離優先モード(オフ)
指定した撮影距離と深度で撮影できるため、撮影時にピント合わせを考える必要がなくなる非常に便利な機能。しかし通常のAF撮影と併用するには、いちいち切り替えるのが面倒なので、ユーザー設定に割り当てて使用している。そのため活用はしているけど通常の撮影モードのときは常にオフということになる。

マクロモード(オフ)
草花や昆虫のような小さな被写体を撮影するのに多用しているけど、手ぶれしやすいので最低シャッター速度を上げるなどマクロ撮影時のみの設定がいくつかあるため、それらと合わせてユーザー設定に登録している。そのためスナップ距離優先モードと同じく、使っているけど設定としては常にオフということになる。

ドライブモード(連続撮影)
連写することはあまりないけど、不要なときは連写しなければいいだけだし、必要とあればすぐ使えるように連続撮影に設定している。どうしても露出を外せないようなときにはブラケットに切り替えることもある。

ローパスセレクター(オフ)
モアレや偽色を抑制してくれる便利な機能で、通常はオフだけど、いかにもな建築物の撮影時などは必要に応じて使用している。

記録形式(RAW+JPEG)
昔はよくRAW現像をしていたし、そうしないと満足いく結果が得られないことが多かったけど、GRは撮って出しで十分満足しているため、撮影結果はJPEGのみ利用することがほとんどだ。それでも稀に周辺光量補正をしたかったりホワイトバランスを調整したいことがあり、そんな時に再現像をするためや、将来的にもなにかで再現像したいことがあるかもしれないので念のためRAW+JPEGで記録している。

アスペクト比(3:1)
3:2と1:1しか設定できないので、特に考えることもなく3:2にしている。

クロップ(オフ)
通常はオフでどうしても必要なときだけ利用している。あくまで非常時のものという扱いなので、戻し忘れないようカスタマイズ設定のモードメモリで、電源オフ時に解除されるようにしている。

JPEG記録サイズ(L)
撮って出しでの利用が基本なので、最大サイズのLで記録しておき、必要に応じて縮小して利用するという形にしている。

色空間(sRGB)
PCなどの周辺環境に合わせてsRGBにしている。

イメージコントロール(スタンダード or ポジフィルム調)
スタンダードとポジフィルム調をカスタマイズしたものを適時切り替えて使用。

周辺光量補正(オフ)
GRは周辺部の減光が大きいけどオンにすると目立たないレベルに補正してくれる。昔はこの周辺減光を嫌っていたけど、いまはむしろ画面が引き締まるので好んでいるためオフにしている。特にIIIxはとても自然な落ち具合になるので気に入っている。IIIは場合によっては落ちすぎと思うこともあるけど、そういうときはオンにして再現像すればいい。

ダイナミックレンジ補正(ハイライト:オン シャドー:オフ)
ハイライト補正とシャドー補正に分かれていて、それぞれオンにすることで白飛びや黒つぶれを抑制することができる。GRは白飛びしやすいのでハイライト補正はオン、シャドーは持ち上げるより引き締めるほうが好みなのでオフにしている。

ハイライトについてはオートでも効果としては問題ないし、画質面でもそのほうが有利だと思うけど、モニターの白飛び警告との相性から常時オンにしている。オートだとモニター上にはオフの状態での白飛びが警告されるらしく、モニター上で白飛びになっていても、撮影結果ではそれを補正するためオンになるため白飛びしていないという、モニター上と撮影結果でズレが生じてしまうようなのだ。

ノイズリダクション(オート)
長秒時ノイズ低減と高感度ノイズ低減がそれぞれ設定できるけど、ノイズリダクションにはあまり興味がないので、オートでカメラに任せている。オフでもいいかなとも思う。

Shake Reduction(オン)
いわゆる手ぶれ補正でこれは当然ながらオンにしている。4段分の補正効果でしっかり構えれば1/4秒くらいまではブレずに撮影できるので重宝している。

SRの自動オフ(オン)
調べたところ特別高度な動作をするものではなく、セルフタイマー利用時に手ぶれ補正がオフになる程度のものらしい。とはいえセルフタイマーを利用するときは大体三脚を使用しているので、手ぶれ補正はオフになったほうが都合がいいということでオンにしている。

自動水平補正(オン)
撮影時の傾きを補正してくれる便利な機能で、手ぶれ補正がオンだと±1度、手ぶれ補正がオフだと±1.5度まで補正してくれるという。水平に撮影したつもりが微妙に傾いていることの多い私には、1度の補正でもありがたいのでオンにしている。

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