近江八幡で八幡山ロープウェーに乗ってきた

八幡山からの展望

近江八幡にロープウェイがあるというのを最近知り、行き先である八幡山からは琵琶湖まで見えて景色が良いらしいので、街歩きも兼ねて行ってみる事にした。

近江八幡の駅に到着したのは2015年12月30日の昼頃で、冬らしく寒風が吹き付け、晴れたり曇ったりのハッキリとしない空模様だった。まずは昼食としたい所なのだが、駅周辺にはこれといった飲食店が見当たらず、観光地周辺に行けば何かしらあるだろうと、古い町並みやロープウェイ乗り場のある、八幡山のふもとを目指して歩き始める。

近江八幡駅舎(X-T1 + XF35mm F1.4R)

駅前から伸びる観光地らしく整備された歩道を、例によって地図も見ないで適当に進んでいく。まあ遠くに見える山にはロープウェイらしき物が見えるので、山の方角へ行けば何とかなるだろうといった感じだ。

近江八幡の駅前通り(X-T1 + XF35mm F1.4R)

観光客らしき姿は周囲には1組見られる程度で、お互いに街の写真を撮りながら歩くものだから、撮影で立ち止まっては抜きつ抜かれつといった感じに進んでいく。思った以上に駅からは遠くて、30分程歩いた所で、道しるべNo.1が現れた。たぶんこれに沿って歩けば、観光スポットを回っていけるのだろうと横道に入っていく。

街中のあちこちにある道しるべ(X-T1 + XF35mm F1.4R)

周囲はそれらしい雰囲気にはなってきたのだが、早々と道しるべを見失い結局相変わらずの適当歩きに戻ってしまった。時期的な問題なのか、観光客どころか地元民すらほとんど見かけないので、ゆったりと街歩きを楽しむ事ができた。

黒壁の通り(X-T1 + XF16mm F1.4R) 古い街並み(X-T1 + XF35mm F1.4R)

駅から1時間程歩き、ようやく近江八幡と聞いて自分でも思い浮かぶ八幡掘が見えてきた。川沿いには雰囲気の良い遊歩道が整備されており、川面や街並みを眺めつつの散歩が楽しい。この辺りまで来ると、さすがに観光客の姿もちらほら見かけるが、思った程ではなく空いていて、天気が回復してきた事もあり実に良い雰囲気だった。

八幡掘(X-T1 + XF35mm F1.4R)

八丁堀にかかる橋を渡り、日牟禮八幡宮ひむれはちまんぐうまでやってくる。ここは一体どういう事なのかズラリと並んだ車に大勢の観光客と、今までの静寂は何だったのかという賑わいである。人が多いだけでなく境内も初詣の準備でバタバタしており、とても落ち着いた雰囲気ではなく早々と立ち去る。

日牟禮八幡宮(X-T1 + XF16mm F1.4R)

日牟禮八幡宮から奥へ進むと、ようやく目的のロープウェイ乗り場が現れる。看板を居るとロープウェイではなくロープウェーで、こちらの方が正式名称のようで、他もロープウェイの所とロープウェーの所があり、統一されていないのが不思議だ。

乗り場となっている建物の入口に切符の券売機があり、見ると運賃は片道490円、往復だと880円になっていた。これはどちらにするか迷うところで、帰りは下りだし歩いてもいいような気もするし…。結局迷った末に往復を選択した、万が一帰りも乗りたくなった時は、往復で買っておかないと無駄に出費が増えてしまうからね。

八幡山ロープウェー乗り場(X-T1 + XF16mm F1.4R)

往復乗車券は往路と復路で、それぞれ乗車時にスタンプを押すタイプだった。

ロープウェー往復乗車券

ロープウェー乗り場に向かうと、すぐに下り便がやってきて折り返しの上り便となる。結構利用者は多くて小さな車体は、あっという間に立ち客で満員になった。

八幡山ロープウェー乗り場(X-T1 + XF16mm F1.4R)

基本的に山は歩いて登る派なので、ロープウェイに乗るのは久しぶりとあって眺めの良さが新鮮だ。

八幡山ロープウェーから山頂方向を望む(X-T1 + XF16mm F1.4R)

振り返れば近江八幡の街を一望できて予想以上の眺めの良さに満足である。ただ混雑で身動きが取れないレベルなのはちょっと参った…。

八幡山ロープウェーから市街方向を望む(X-T1 + XF16mm F1.4R)

ものの数分で山頂の八幡城跡駅に到着。車内では観光案内も流れていた気がするが、時間が短い上に景色を眺めるのに夢中で、内容はまったく記憶に残っていない。

八幡城乗り場へ到着(X-T1 + XF16mm F1.4R)

八幡城跡駅を出ると、周遊歩道と山頂に向かう道に分かれていたので、周遊歩道の方を進む。周囲には城跡というだけあり、あちこちに石垣が残っていた。

周遊歩道(X-T1 + XF16mm F1.4R)

周遊歩道をぐんぐん登っていくと急に開けた場所に出て、ここが二の丸跡ということだ。ここからは琵琶湖やその周囲の平野を一望できる絶景スポットで、しばらくぼんやりと景色を眺めて過ごした。後から時折やってくる人も、ここで足を止めてしばらく景色を眺めていく、そんな場所である。

琵琶湖方面を望む(X-T1 + XF16mm F1.4R)

さらに周遊歩道を歩き山の反対側に来ると、水郷めぐりや安土城跡等が見渡せて、こちらもなかなかと眺めが良い。

安土城方面を望む(X-T1 + XF16mm F1.4R)

景色は堪能したものの折角ここまで来たのだから、山頂にある瑞龍寺にも行ってみる。ロープウェイは混雑していたが、山頂の方はどこも空いていて、あの沢山の人はどこへ消えてしまったのかという感じ。

瑞龍寺(X-T1 + XF16mm F1.4R)

近くには土産物店もあり営業していたので、冷やかしつつロープウェイ乗り場へと戻る。

八幡城跡駅(X-T1 + XF16mm F1.4R)

帰りの便はすぐにやってきたので早速乗り込み出発を待つ、行きに比べると空いていて座って戻る事ができた。人が出入りしてロープウェイが揺れる度に階段とぶつかってゴツゴツ言っていた。これで八幡山ロープウェイは完乗だ。

帰りの八幡山ロープウェー(X-T1 + XF16mm F1.4R)

ここまでで所要2時間半と、まだそれほど時間も経っていないので、八幡掘周辺を先程とは違うルートで歩いてみる。途中かわらミュージアムなる物の所へ出たが、入館料をケチって八幡掘の小路へと降りる。

かわらミュージアム(X-T1 + XF16mm F1.4R)

この辺りは船橋があったりして、なかなかといい雰囲気だ。ここから奥は行き止まりだったので、駅の方へ向かって歩いて行く。

八幡掘の船橋(X-T1 + XF16mm F1.4R) 行き止まり(X-T1 + XF35mm F1.4R)

すっかり忘れていたが、まだ昼食を食べていなかったので食事処を探しつつ、適当な道を駅の方へ向かっていくが、なかなか丁度よい店が見つからない・・・。それにしてもこの街はあちこちに雰囲気のいい通りがあって楽しいな。

駅へと向かう(X-T1 + XF35mm F1.4R) 古びた家屋(X-T1 + XF35mm F1.4R)

写真を撮りながら歩いていたら、いつの間にか住宅街の中に迷い込んでしまった。そして再び近江八幡の駅に戻ってきて所要4時間ちょいであった。そして結局昼飯は食べる所が見つからず何も食べないままに近江八幡を後にした。

近江八幡駅舎(X-T1 + XF35mm F1.4R)

(2015/12/30)

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