フジノンXF23mm F1.4Rには花型の大きなプラ製フードが付属しており、効果や使い勝手という点では非常に良く出来ている。しかし大きいがために存在感も大きく、スナップ撮影にはフードがやたら目立ったり、威圧感があったりとイマイチ向いていない。また金属製でクラシックな雰囲気のレンズ本体には、同じ金属製かつコンパクトなフードの方が似合いそうという事もあり、いくつかのフードを試してみた。
純正花形フード
最初に製品に付属してくる花形フードを取り付ける。
単純にフードとしての効果は最も優れており、取り付けもスムーズでしっかりと装着できる。当然ながら収納時には逆付でき、プラ製なのでうっかりレンズ本体に接触して傷を付ける心配もなく、実用性だけを考えるならこれがベストだと思う。
F-Fotoクラシックメタルフード
今回は購入を見送ったが、XF23mm用のメタルフードを探すとよく見かけるのがこのフード。
汎用丸型メタルフード
八仙堂で見つけて購入したのが、このねじ込み式の汎用メタルフードで、標準レンズ用として販売されているので、換算35mmとなるXF23mmには問題なく使用できる。
フード単体で見たときは金属製でコンパクトな作りをしており、内面の反射防止処理もしっかりしてあって非常に良さそうに見えた。しかしいざ装着してみると本体と塗装の色合いが違う事や、62mmの文字が微妙な位置に来てしまうため、見た目としてはちょっとイマイチな結果になってしまった。
フード先端には67mm経のフィルターが装着可能なので、67mm経のレンズキャップもそのまま装着できる。
ニコン HN-22
汎用品のフードを探してもしっくり来る物がなかったのだが、ニコンのHN-22というねじ込み式のメタルフードが、うまい具合に口径も対応画角も同じという事で試してみた。
装着してみると塗装の感じは微妙に違うが殆ど違和感はなく、懸念していたNikonロゴはちょうど下側に来るため、使用時にはまったく見えなくなり問題なかった。ちょっと残念なのが全長は短くなったものの、幅が広いために純正フード以上に幅を取ってしまうという所か。
ねじ込み式のフードは着脱が面倒なのだが、このHN-22は先端に82mm経のキャップが装着可能なので、収納時もフードを取り外す必要はない。
スペック
種類 | 全長 | 重量 | 参考価格 |
---|---|---|---|
純正花型フード | 55mm | 23g | 付属品 |
ライカ風メタルフード | ー | ー | 1,580円 |
汎用丸型メタルフード | 24mm | 21g | 1,300円 |
ニコン HN-22 | 22mm | 20g | 1,054円 |
まとめ
いくつか試してみたが使い勝手や遮光効果では、付属フードが最も優れていると思う。とはいえそれは想定通りであり、問題なのは見た目の方だ。
当初の目的としての金属製でコンパクトなフードという点から言えば、ニコンのHN-22はなかなかと良い感じではあったが、やはり幅を取るのがちょっと気になる。八仙洞の汎用フードは同じブラックでも塗装が違いすぎ、F-Fotoの物は取り付け画像を見ても先すぼまりなデザインがどうも好みではなく、結局満足の行くフードは見つけられなかった。
フジがXF16mmのように別売りで良いので、バヨネットタイプのメタルフードを出してくれればいいのだが…。
追記
その後、フジから別売りで角形メタルフードが発売されたので、その購入レビューはこちら。
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