先ごろJR西日本からの廃止表明もあり何かと話題の三江線には、今の状況からは想像もできないが、90年代には何度かSL列車の運転が行われていた。これはその運転時に発売された「SL江の川号運転記念乗車券」で、当時現地には行けなかったので郵送での購入だった。
外観は記念乗車券本体を2つ折りの台紙で挟む形になっており、台紙の表面には12系客車を牽引するSL江の川号の写真が使われている。
裏側には三江線の沿革が簡素に記載されていた。
台紙を開くと、上半分に路線図や運転時刻が記載されており、運転前の発行だけあってか宣伝のような文面になっている。下側には記念乗車券の本体がはめ込まれていた。
記念乗車券本体は表面にSL江の川号の写真と、江津から650円区間の乗車券が組み合わされた物になっている。これはSL江の川号の始発駅である江津駅から、中間の石見川本駅までの運賃に相当する。ちなみに裏面にはC56の諸元が記載されていた。
そして1992年から何度か運転されてきたSL江の川号は、この記念乗車券が発行された1998年を最後に運転されていない。
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