高山線と七尾線の全通記念押印はがき

高山本線と七尾線の全通記念押印・消印

高山本線と七尾線の全線開業時に用意された、全通記念押印の押されたはがきが出てきた。80年以上前のものとあって随分と黄ばんでいるが状態は悪くなく、絵はがき等ではなく普通のはがきで、表も裏もまっさらの状態だった。

黄ばんだ2枚のはがき

まずは高山線の全通記念押印を見ると、特に全通記念とは書かれていないが、高山線の文字と昭和9年10月25日という全通日の日付が入っているので、間違いなさそうだ。

押印は八尾郵便局の物で、八尾は高山線の越中八尾駅がある所だ。しかし越中八尾は飛越線として昭和2年には既に開業しており、全通によって開業した区間ではない。そんな途中駅の局で用意された位だから、沿線の各郵便局にこういった記念押印があったのだろうか。

高山線全通記念押印

七尾線の方は昭和10年7月30日で、輪島郵便局になっている。七尾線の方は健在だが、この輪島を含む穴水〜輪島間は、のと鉄道に移管された後に廃止されている。

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路線は違えど押印の様式はそっくりな作りになっている。こうなると同時期に全通した周辺の路線でも、同様の記念押印が用意されたのかと思えてくるが、周辺にある北陸本線・氷見線・城端線・富山港線といった路線は、明治や大正時代の開業だから、北陸地方ではこの2路線だけなのかもしれない。