
最近使っているアクリュのカメラバッグ「ボノ」は、デザイン・サイズ・使い勝手のバランスがよくて概ね満足している。しかしフラップに付いているスナップボタンだけは、少々固すぎて使いにくいと思う。フラップの素早い開閉がやりにくいだけでなく、強く引っ張るために革にも負担がかかりそうで気分的にもよろしくない。このスナップボタンを軽い使用感にできないものか考えてみた。

固いといっても金具そのものの加工や交換は大ごとすぎるので、それは最終手段に取っておくことにして、まずは何らかの滑剤を使って滑りをよくしてみることにする。オイルのような液状の物は指に付着しそうだし、皮に付着するとそれはそれで大変なことになりそうなので、皮膜を作って滑りを良くするシリコンスプレーを使ってみることにした。
シリコンスプレーにも色々と種類はあるが、指で触れる部分なので安全なフード用を用意した。フード用は通常のものに比べて効果が多少劣るがものは試しだ。
革には付着しないようにスナップボタンに塗布したら乾燥するまで待つ。

そしてどうなったか開閉してみると残念ながらほとんど変化がなかった。使い心地が改善してこれで解決のつもりだっただけにがっかり。いくら滑りを良くしても金具がキツイ以上はどうしようもないということか。
少々落胆するものがあったが、もう少しなんとかしてみようと、昔から滑りを良くする定番ともいえるパラフィンを使ってみることにした。家にあるパラフィンといえばローソクしかないが、まあこれで試してみることにして金具に塗り込んでいく。

たいして期待もせず再び開閉してみると、軽々とスナップボタンの付け外しができるようになっていて驚いた。体感的には今までの半分くらいの力でボタンを外せる。先人の知恵というのは凄いものだと思う。同じように滑りをよくするものなのにローソクは良くてシリコンスプレーがダメなのが不思議だが、とにかくこれでスナップボタンの不満は解消となった。
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