御幸の浜で迎えた「2026年」初日の出

2026年1月1日、夜明けの伊勢原駅から、始発の小田原行きに乗り込んだ。初日の出を小田原の海岸にある、御幸の浜で迎えるためである。

空席が目立っていた車内は鶴巻温泉に東海大学前と、停車するごとに少しずつ乗客が増えていき、ほどよく埋まったところで小田原に到着。同じ目的だろうあ元日早朝とは思えないほど大勢の人たちと改札を抜けた。

小田原駅を出たのはちょうど6時のことで、日の出まで約1時間あるいっぽう、御幸の浜までは歩いて20分ほどなので時間はたっぷりある。寒いのでまずは駅前のコンビニで暖かいほうじ茶を購入、カイロ代わりにポケットに入れてから歩きはじめた。

いくつか道があるなかで小田原城の堀をかすめるお堀端通りからゆく。沿道には小さな商店や旅館が並び、古くからの商店街といった様子だけど、この時間では人を集めているのはコンビニくらいのもの。歩いているのも初日の出が目的と思しき人ばかりだ。

やがて右手に小田原城の水堀が現れた。暗い空と暗い水面に囲まれたなかにあって、対岸の石垣上でライトアップされた二の丸隅櫓の白壁が目をひく。

小田原城を通り過ぎ、御幸の浜通りを突っ切り、海沿いを走る国道1号線の下をくぐり抜けたら海岸に出た。日の出まで30分もあるけど景色は随分と明るくなっていて、夏は海水浴場にもなる広い砂浜には、数え切れないほどの人たちが集まっている。沖合には同じく日の出を待つためだろう漁船もやってきた。

場所を決めて時がくるのを待つけど、水平線に暗い雲が横たわっているのが気がかり。頭上は青空が広がっているというのに、肝心の場所にだけ雲があるのだから意地が悪い。

時間は刻々と進んでいくけど、雲のほうは進んでくれないまま、6時52分の日の出予定時刻を迎えてしまった。雲に切れ間でもないかと思うけど光はどこからも差してこない。そんな状態ではあるけど海に浸かり太陽に向かって拝んでいる人がいた。

日の出時刻は過ぎてしまったけど、雲はそこまで厚みはないので、しばらく待てば雲の上までくると思われ、しばらく待ってみることにした。大半の人は同じ考えのようだけど去っていく人もいる。隣にいた老夫婦もしばらく頑張っていたけど、去年はよかったのにと言いつつ消えていった。

海岸でぼんやり立っていると徐々に体が芯から冷えてきて、もう諦めようかと思いつつも待ちつづけ、本来の日の出時刻から30分ほどが経過したところで、ついに眩しい光が差し込んできた。時間が時間なので赤みはほとんどないけど初日の出にはちがいない。数分ばかり眺めて満足したところで駅に向かった。

(2026年1月1日)

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