
旅をしていると料理せずとも調味料が欲しくなるときがある。そこで食卓用の塩やコショウをそのまま持ち歩いていたが、市販容器のそれは内容量は多すぎるしガラス製なので重い。自宅や車移動での利用なら問題ないけど徒歩中心の旅ではどうも面白くない。
なにかいいものはないかと探していて見つけたのが「ウルトラライト ソルト&ペッパーシェイカー」という長い名前の商品で、要するに小さな調味料入れである。素晴らしいのがそのサイズで、アジシオの容器と比べたら先端キャップくらいの大きさしかない。実測では幅高さ共に3.7cmほど、重量は塩とコショウを入れた状態で30gほどだった。

単に小さいだけではなく機能的にも優れている。内部が中央で仕切られていて塩とコショウを別々に入れることができるのだ。そして中蓋は片側半分にだけ穴が空けてあり、回転させることで塩とコショウ、どちらか一方だけを振ることができる。

本体の底部分にはめ込まれているオレンジ色のパーツを外すと、大きな穴の中蓋が収納されていて、好みのほうに交換して使用することができる。

量はわずかしか入らないが料理に使うわけではないので十分だ。複数人で使うとかキャンプなどで料理にも使うなら、外観から構造までそっくりそのままにサイズだけを大きくした「ブースター ソルト&ペッパー」という商品もある。

使い勝手としては単なる調味料入れなので可もなく不可もない。気になる点を挙げるとすればキャップがねじ込み式ということで、市販容器がワンタッチで開閉できるのに比べると少し手間がかかる。もっとも不用意に開く心配はないので、適当な隙間に放り込んでおくような使い方には必ずしもマイナス要素ではない。
また塩とコショウを切り替える際に、内蓋に付着したコショウが微量ながら塩に混ざることがある。私はコショウは滅多に使わないのでまあいいかという感じだが、頻繁に切り替えるような使い方だと、塩が微妙ながらコショウ風味になるかもしれない。
なんにせよこの製品の魅力は軽さとコンパクトさにあるので、細かい使い勝手は問題ではなく、いまでは旅の必需品となっている。
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