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旅先での写真保存はポータブルHDDの2台体制にした

ポータブルハードディスク

長旅をしていると増え続ける撮影画像をどう保存して持ち帰ったものか悩ましい。

フィルム時代は単純に撮影済みフィルムを持ち帰ればよかったし、デジカメ時代になっても当初は低画素なのと、JPEGでの撮影が大半だったこともありメモリーカード1枚で事足りるほどだった。それが今や高画素化とRAWでの撮影により、メモリーカードの1枚や2枚ではまるで容量が足りなくなってしまった。

Macbookに転送保存もしてみるも小容量のSSDでは焼け石に水というもの。クラウド環境へのアップは高速回線が常時確保できないと追いつかない。メモリーカードを大量に持っていこうかと考えるも高く付きすぎた。さらにメモリーカードの不具合に遭遇してしまい、メモリー系は突然のデータ消失が怖くなってきた。

とりあえず家に転がっていたポータブルHDDを持っていき画像保存に利用したら、これがなかなかといい活躍をしてくれた。そこでコスパも高いしHDDを利用することにして、故障や盗難といったトラブルに備えてメインとバックアップの2台を持っていくことにした。

1台目のHDD(メイン)

まずはメイン用にとトランセンドのポータブルHDDを購入した。実売で7千円ほどと手頃な価格だった。容量は1TBでこれだけあれば10日やそこらの旅では問題はない。それに耐衝撃性を売りにしているので持ち歩くのに良さそうだった。もっとも耐衝撃性があるとはいっても実際に試すわけにもいかないので気休め程度に考えておく。

Transcend StoreJet 25M3 パッケージ

外観は衝撃吸収のためかラバーで覆われている。そのため柔らかな手触りで机の上に置いても滑りにくい。Transcend Eliteという専用のソフトを利用すればワンタッチバックアップや暗号化などが利用できるようだが、そこは暗号化形式でフォーマットするしバックアップも手動でするのでソフトは利用しない。何より余分なソフトは入れたくない。

使用するには付属のUSBケーブルでパソコンと接続するだけと簡単そのもので給電もUSB経由で行われる。フォーマットは初期状態でNTFSだった。Windowsで使うならそのままでも良いが、私の場合はMacなのでHFS+(暗号化)で再フォーマットした。多少パフォーマンスは低下するけど外で使用するなら暗号化は必須だ。

Transcend StoreJet 25M3 本体外観

このHDDはデータの一時保存用なので速度は大した問題ではないのだが、せっかくなのでいつものようにDisk Speed Testで読み書き速度を見ておく。結果は書き込みが66MB/sで読み込みが103MB/sだった。これは以前購入した据え置き型の外付けHDD、EX-HD3CZに比べると3割くらい遅い。まあこちらは2.5インチで向こうは3.5インチなのだからこんなものだろう。

2台目のHDD(バックアップ用)

続いてバックアップ用のHDDを用意する。HDDが1台では故障や盗難といった万が一の事態が発生すると大変なのでこれが重要だ。こちらは家に転がっていたHDDが1TBと同容量なこともありこれを再利用することにした。HGSTのTouro Mobileという製品でかれこれ4年ほど前に購入したものだ。

HGST Touro Mobile 1TB パッケージ

外観はトランセンドとは違いプラスチックそのもので、衝撃を与えたらHDDまでダイレクトに伝わりそうな筐体をしている。その代わりHDDの収まるギリギリのサイズという感じで小さくてしかも軽い。トランセンドの221gに対して158gしかなかった。

実使用においてはこちらもUSBケーブル1本でパソコンに接続するだけと簡単なもの。同じようにHFS+(暗号化)でフォーマットしておいた。

Touro Mobile 1TB 製品外観

速度はどうなのか同じようにDisk Speed Testで調べてみると、書き込みが52MB/sで読み込みが104MB/sだった。どういう訳か読み込みは同じなのに書き込みは何度やってもこちらの方が若干遅かった。理由は分からないけどバックアップに使うだけなので別にどうということはない。

USBハブ

2台のHDDが揃ったところでMacbookに接続して動作を試す。USBポートが1つしかないので以前購入したAnkerのUSBハブで2台を接続した。すると何ということかUSBの給電容量を超えてしまい使えないではないか、給電容量のことはすっかり頭から抜け落ちていた。HDDが1台なら問題なかったが2台ともなるとバスパワーではダメなのだ。

仕方がないのでUSB3.0かつセルフパワーのUSBハブを探す。ところがそんな製品は少なくて困ってしまう。もう何でもいいやと目に留まったエレコムのU3H-A408SBKという製品を購入した。何だか荷物がどんどん増えていく気がするがどうしようもない。

ELECOM 4ポートUSBハブ U3H-A408SBK

このエレコムのUSBハブは4ポートでありながらコンパクトなので、この部分だけを見ればAnkerの4ポートUSBハブと比べてもいい勝負だった。

しかしUSBケーブルが太くて長い上に柔軟性がないので取り回しが悪い。これは使用時だけでなく収納時にも使いにくかった。そしてセルフパワータイプなので当然ACアダプタが付属しているのだが、これがまあ何と大きいことか。家で使うならまだしも持ち歩くには正直邪魔なサイズである。

小さなUSBハブと巨大なACアダプタ

このUSBハブはあまり良い印象ではないが、携帯に便利なセルフパワーのUSBハブというのが見当たらないので当面はこれでいくより仕方がないと思っている。

使ってみる

さて改めてセルフパワーのUSBハブを介して、2台のHDDをMacbookに接続すると無事に起動して接続された。これら一式を持ち歩くと荷物にはなるがデータは失ったら二度と手に入らないものだから万全を期すためには仕方がない。

Macbookに接続した2台のHDD

使用手順は最初にカメラからMacbookに画像を読み込む。この時点でカメラとMacbookの二重に画像データが存在している。続いてメインHDDに画像を移動して、さらにバックアップHDDにその内容をコピーする。これでHDD2台とカメラの三重に画像データが存在している。最後にカメラから画像を消去すれば再びフルに撮影できるようになると同時に、画像はどの段階でも常に重複して存在するので、何れかの機器にトラブルが発生してもデータを失う心配はない。

ただいくら2台のHDDに分散させても両方まとめて盗難にあっては目も当てられない。そこでHDDの暗号化に加えて訪れる場所によっては分散して保管したり、1台だけ肌身離さず持ち歩くなどしている。2台のHDDに分散しておくのはこういう使いやすさもある。

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