RICOH GRのレンズは沈胴式でレンズバリアもあるので、撮影を終えたらそのまま上着やズボンのポケットに突っ込んでおけるのが便利だ。ただ実際にそれをやるとレンズ周りにホコリが付着することで次回起動時に吸い込みやすく、またレンズバリアも軽い衝撃で破損しかねないものなので、扱いには少々気を使うものがある。
常にカメラバッグやケースにでも入れておけばいい話だし、実際にも本格的に撮影するときはそうしているけど、夜にちょっと飲みに行くようなときは、やっぱりポケットにでも入れておきたい。なんとかならないかということで、レンズ部だけを保護してくれるJJCのGR用レンズキャップを使ってみると、これがなかなかといいものだった。

外観はいわゆる被せ式のキャップなので可動部のないシンプルな作り。素材はアルミで本体と接触する内側にはクッション材が貼られている。上質な仕上がりでGRロゴまで入っているので、純正ですといえば通ってしまいそうなほどよくできている。
サイズは実測で直径が約60mm、厚さが約11mm、重さが約23gある。このうち重量は通販サイトなどでは16gや17gと表記されているので随分ちがう。このキャップには新旧2バージョンあり、私のは新バージョンのほうなのでそのちがいかもしれない。

使用するには単なる被せ式のキャップなので被せるだけでいい。脱着はちょうどいい力加減で行え、装着時も勝手に外れて落ちるようなこともない。固すぎず緩すぎずの絶妙な具合に仕上がっている。
保護能力も高くてGR携行時に心配だった部分を見事に解消してくれる。ポケットの上からいくら力が加わろうとレンズ部は保護されるし、すき間なう装着されるので、どれだけホコリっぽいポケットでもレンズ周りにホコリが付着することはない。
GRに装着時の見た目も純正品のように違和感がなくて悪くない。ただGRはレンズ外周部がボディ底面いっぱいまであるので、このキャップを被せると底面より少しだけはみ出す。そのためテーブルのような平面に置くとカメラが少し傾く。実用上はどうということはないけど、このあたりはやはり社外品らしいなと思う。

純正のアクセサリーかと見紛うようなデザインと品質でありながら、手頃な価格で使い勝手もいいので、GRをポケットに入れてラフに携行したいけど、レンズ部はホコリや衝撃からしっかり保護したい、という向きにはおすすめできる商品だ。


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