RICOH GR IIIはバッテリーの持ちが悪い。こまめに電源を切るなど節電に気をつけてはいるが、それでも300枚ほどしか持たない。 1日撮影して歩くには心許ないどころか全く足りないことがほとんどで、当然のように予備バッテリーの携行が必須となる。
余計な荷物ではあるけど1個あたり26gしかなく、サイズも小さいので、ちょっとした隙間に入れておくことができるので大した問題ではない。
それより問題なのがどう携行するかだ。裸のままで詰め込んでおくのは簡単だけど保護や使い勝手の面がよろしくない。なにか専用品でもないかと思ったけどそれはないようだ。そこで長年愛用してきたthinkTANKphotoの製品を利用することにした。
バッテリーウォレット
thinkTANKphotoからはいくつかのバッテリー収納用品が出ているが、試してみたところ1日の撮影用としてはバッテリーウォレットがちょうど良かった。本来は一眼カメラで使用するようなバッテリーを1個収納するためのものなので、GRの小さなバッテリーには大きすぎるのだが、2個重ねて入れることで解決。このセットを携行すればボディに入っているものと合わせてバッテリーは3個となり、約千枚の撮影が可能となる。
使用感としては2個入れても余裕があるので出し入れともに問題はない。とはいえ深さに余裕がありすぎる気がするので、底になにか詰めて底上げしてもいいかなとは思っているが、現状はそのままで利用している。
裏面には小さなポケットがあり、予備のSDカードを入れておくことができる。64GBのカードを利用しているので1日で一杯になることはまずないのだが、過去に何度も書き込みトラブルに見舞われた経験から、念のため常時入れている。
バッテリホルダー
日帰りであればバッテリーウォレットでいいのだが、泊りがけの旅行などでは、もう少し多くの予備バッテリーを携行したいことがある。そんな時は4個を収納できるDSLRバッテリーホルダー2の出番だ。バッテリーウォレットと組み合わせることで、2個・4個・6個と携行数を柔軟に調整することも可能になる。
GRでは使用したことがないが、充電環境のない長期山行など、さらに大量に携行したい場合には8個を収納できるDSLRバッテリーホルダー4という製品もある。とはいえ取り回しが悪くなりそうなので4個のタイプを複数持つ方がいいような気がする。またUSB充電が可能なので、大容量のモバイルバッテリーを携行するというのも手だろう。
サイズと重量
バッテリーウォレットは公称で高さ7cm、幅6cm、重量13gとなっている。バッテリー2個とSDカード1枚を入れた実測では65gだった。
またDSLRバッテリホルダー2は公称で高さ7.5cm、幅10cm、重量10gとなっている。より大きなこちらの方が軽いのはSDカード用のポケットがないことによるものだろう。バッテリーを4個入れた実測では114gであった。
運用
予備バッテリーの携行については、バッテリーウォレットやバッテリーホルダーを持ち歩くだけのことだが、運用にはいくつか工夫をしている。
まず個々のバッテリーに番号を振っている。こうしておくと何も考えず番号順に使用するだけで、確実に均等に使用することになり、劣化具合が均一になるように管理することができる。新しいバッテリーとの入れ替えでは、もっとも番号の小さいものを廃棄するだけでいい。
もうひとつの工夫が収納する向きで、未使用のバッテリーは数字側、使用済みのバッテリーは端子側を見えるようにしている。これによってバッテリー交換のとき、迷うことなく未使用のものを取り出せ、数字から次に使用すべきバッテリーがどれかもすぐ分かる。また充電するときも迷うことなく使用済みのものだけを取り出すことが可能となる。
紹介したような収納ケースを利用することは、バッテリーの保護のみならず、こうした管理運用がしやすくなるというのも大きなメリットだと思う。
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