ボノを使って約1年で思ったこと感じたこと

Acru Bono

昨年の春にカメラバッグのボノを購入してから1年余りが経過した。春夏秋冬あちこち連れ歩き、期待通りの働きをしてくれた。そんな中で思っていた以上に良かったり、逆にイマイチだと思う箇所も出てきたので、そのあたりをまとめておこうと思う。

革製の魅力と問題

外観は革と金属パーツの組み合わせからなっており、手触りや質感が良いのに加えてカメラバッグらしく見えないのが気に入っている。見るからにカメラバッグですというバッグは好きではないのだ。革だけに経年により風合いが変化していくのも楽しく愛着も湧いてくる。

ただ革製であるが故に雨や汗といった水気に弱いのが悩みのタネでもある。涼しく天気のよい日に限定して使えば問題ないが、長期の旅では雨から雪まで様々な気候に遭遇するのは避けられない。今日はバッグが濡れるから出かけないという訳にはいかないので、そんな日は無駄に神経を使う外出となる。

レインカバーをかける事も考えたがカメラの出し入れに支障をきたすし、そもそも本体は保護できても同じく革製のショルダーベルトはどうするのかという話である。あれこれ考えるも悪天候時はどうしたものか未だ結論は出ていない。

朝倉神社の大杉にて

もうひとつ汚れた時にどうしようという問題もある。革はとある帆布バッグのように洗濯機に放り込んで終わりという訳にはいかないのだ。ハードに使いたいところだが後々の手間暇を考えると汚さないように慎重になってしまう。バッグを保護するために行動が制約されるとは本末転倒である。

ボノの魅力のひとつは革製という点だが、そのせいで帆布のように思い切った使い方ができないのが何とも悩ましい。

収納力は抜群

使っていて便利なのが何でも入るということ。私が旅先で持ち歩くものはカメラにレンズ、折り畳み傘からミニ三脚、そしてノートパソコンに至るまで何でも入ってしまう。さらに道すがら手に入れた小物からA4サイズのパンフレットまでどんどん入っていく。入らなくて困るということは滅多にない。

当初は仕切りを使って内部を区分けして使っていたが、これでは仕切りが邪魔をして長い物が入らない。それにバッグ内の下半分までの高さしかないので、必然的にカメラを底部に入れることになってしまう。これではどんどん荷物を入れるとカメラが下になってしまい出し入れがやりにくい。使用頻度の高いものほど下に入れるとは何か間違っている。

そこで収納力をフルに活かすため仕切りは全て取り外して使うことにした。これで大きなものでも楽に入る。そして使用頻度の低いものや大きなものを下部に詰め込み、使用頻度の高いカメラなどはポーチに入れて一番上に乗せるという、当初とは逆の配置にしてみた。するとスペース効率がよい上に、カメラも素早く出し入れできて実に使いやすくなった。

カメラとレンズはポーチに入れて収納

ちなみにポケットは少ないしあっても大きなポケットばかりなので、小物を細かく仕分けして収納するには向いていない。そのため小物類はそれだけでポーチにまとめて適当なスペースに詰め込んでいる。

ポケットといえばバッグの外側、両サイドには小さなポケットが2箇所ある。ここにペットボトルやコンデジでも入れば素晴らしいのだが、残念ながらマチがないので厚みのある物は入らない。チケットやスマホは入るには入るが、浅いポケットでフラップもないので落としそうな予感しかしない。結局ここだけは一度も使うことなくホコリだけが溜まっている。

使わなくなった仕切り

付属の仕切りは革製で見た目や質感はとても良くできている。固定方法も一般的なベルクロではなく、バッグ内のゴムバンドに固定するという凝ったものだ。ただ使いやすいかといえばそれほどでもなく、試行錯誤を繰り返した結果、今ではまったく使わなくなってしまった。

何が問題かというとまず取り付け部に遊びがありすぎて、きっちりと区切るのには向いていないのだ。ベルクロ固定のように微動だにしないものと違い、大雑把に荷物を区分けするための仕切りという感じなのである。

あまりにラフなのでカメラを取り出して空き区画ができると、隣の区画に入ったレンズが仕切りごと押してきて、いざカメラを収めようとすると入れるスペースがなかったりする。その度に仕切りをあるべき場所に押し戻してカメラを収納するといった具合だ。時には歩き回ってから内部を見ると、ドアを開けるかのように仕切りの下部を押し開け、隣の区画に転がり込んできているレンズまであった。

使いみちのないパーティションが3枚

もうひとつ前述したように収納力を活かすためには、この下半分だけを仕切るという形がどうもうまくいかない。いっそ2層構造にするように真ん中で水平方向に仕切りたいほどで、それならば下を荷物で上をカメラと分けられる。

結局仕切りを使うのは諦めて、今では小物やカメラなどそれぞれを専用のポーチに入れて、使用頻度に合わせた場所に詰め込む方法に落ち着いた。自由に配置できるしキッチリ収まって内部で動き回ることもない。そして仕切りがないことで三脚や折り畳み傘といった長い物もすんなり収まるようになった。

悩ましいフラップの開閉

このバッグはサイドポケットを除けばフラップを開閉しない限り、何も出し入れする事はできない。これはフラップの付いた多くのカメラバッグで似たようなものだ。中にはフラップにジッパーが付いていてそこから内部にアクセスできるものもあるが、それ以外ではフラップの固定方法が違うくらいのものである。

ボノの場合は2本のベルトをフラップ側にあるスナップボタンで固定する。他のバッグではこのボタンが本体側に付いているものや、ベルクロやマグネット、バックルを使うものなど様々な種類がある。一長一短あるが開けてしまえば使い勝手は似たようなものである。

私の場合はカメラを頻繁に出し入れすることから、フラップを固定せず開けっ放しにすることも多い。そうするとボノはフラップ側にボタンがあるが故に、ベルトが「ぶらーん」と垂れ下がった状態になり見た目が微妙になる。そして遠目にも開いていることがよく目立つ。

フラップのバンドを外したままのボノ

そのためボノのフラップを開放状態にしているのを見た知人からは、開けっ放しだの壊れてるだの指摘される始末。いやこれはわざとこうしてますので…。自分では全然なんとも思わなかったが周りから見ると確かにベルトがだらんとしていて変なのかもしれない。

まあ気にしなければそれまでだが、見た目もこのバッグのポイントのひとつだと思うので、それが撮影時に変だというのはやっぱり問題な気も。これを何とかするにはカメラを出し入れする度にスナップボタンを閉じるしかなく、その頻度が多い私にはちょっと面倒な話である。

もう少し軽いと嬉しい

ボノはそれ単体で1.3kgほどの重量がある。しっかり作り込まれたカメラバッグとしては特別重い訳ではないが、1日に3〜4万歩を歩くので少しでも軽いほうが望ましい。重いバッグは夕方になると肩や足の疲れとして一気に襲ってくる。

機材の方をこれ以上削るのは難しいので、そうなるともっと軽いカメラバッグをということになる。最近はデザインを捨ててでも軽いバッグにすべきか悩むことも。

ボノの重量を測定

何だかんだで使いやすい

あれこれと書いてみたが今まで使ってきたバッグの中では、旅用サブバッグとして一番しっくりときている。特に大きな不満というものはないため、他のショルダーバッグは使わなくなってしまい全て処分したので、最近ではこれしか使っていないという状態である。

ただ悪天候時や機動力を要求される場面にはあまり向いていないので、もうひとつそんな時に使えるバッグが欲しいと考えている。このバッグは涼しく天候の安定した季節、そこでじっくり撮影して歩くような時に向いている。

八栗ケーブル車内にて

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