マクロレンズを持ち歩く程ではないが、小物や草花の撮影でもう少し寄りたいという時に便利なのが接写リングだ。フジフィルムでは接写リングを、マクロエクステンションチューブという名前で発売しており、MCEX-11と、より高い撮影倍率が得られるMCEX-16の2種類がある。
どちらを購入するか迷ったが、より汎用性が高そうで普段使いにはちょうど良さそうな撮影倍率の得られる、MCEX-11の方を購入してみた。
開封
パッケージはいつも通りのフジのデザインで、Made in Chinaになっている。
付属品は説明書類があるだけのシンプルな構成で、それは良いとしても、接写リング本体にキャップが付属しないのが残念なところ。撮像素子の目の前に装着するだけに、ゴミやホコリには気をつけたいのだが、別途購入するかボディにレンズを装着してキャップを捻出しない限りは、むき出しのままである。
接写リング本体はレンズとボディの間に入れるだけの単なる筒なので、とても軽量コンパクトでポケットやカメラバッグなど、ちょっとした隙間にでも入れておけるサイズだ。当然ながら端子もついているのでAFやAEも問題なく動作する。
接写リングに取り付けたレンズの取り外しは、矢印部分にある突起を押し下げる事で、レンズのロックが解除される仕組みになっている。
裏側も普通に端子がありレンズ裏面と同じである。
ボディキャップとリアキャップは手持ちの物を装着。
実写
どのくらい寄れるようになるか楽しみな所で、実験台としてはフジノンレンズの中でも特に寄れないレンズであるXF56mmを選んでみた。MCEX-11をボディとレンズの間に装着すれば準備完了。
とその前にXF56mmの素の状態、MCEX-11を未装着の状態で撮影してみる。最短撮影距離で撮影しても、ご覧の通りお札ですら画面一杯に収める事ができない。
そんなXF56mmにMCEX-11を装着すると、一気にここまで寄れるようになる。
寄れるのは便利なのだが、MCEX-11を装着状態で無限遠にしても、このくらいしか離れる事はできない。ピントの合う範囲はとても狭くなるので、自ずと接写専用という事になる。
その他XFレンズに装着してのテストは接写リングMCEX-11を各種XFレンズで試してみるを参照の事。
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